『TAR』観た

date: 2023-09-09

このブログが気になっており、早稲田松竹で観た。

 名画座って見逃したけどちょっと話題だったなみたいな映画やってくれるから助かる

 配給会社の違いとかどうでもいいし、常に映画を追ってけるわけではないから作品の公開数が少なさ的にも名画座のアカウントだけウォッチしとけばなんとかなるところもグー

 冒頭のトークイベントと大学での指導シーンに尺割きまくってるところで「この映画やべえな…」って思った。

 観ながら、実はリディアには何の実力もなくて、客寄せの見せかけでのし上がったのかと思ってたけど、いちおう指揮者としてのスキルは優れてたっぽくてそこは安心(?)した

(でもまあ節々に正攻法でのし上がったわけでもなさそうな描写があったし、指揮者としては優秀だったからこその転落の悲劇なんだけども)

 私は岡崎京子の『ヘルタースケルター』が大好きなので、まさに同じ構図だ!!って転落していくリディアと裏腹になんだかうれしくなっていってしまった。

 ほんと、同じですよね。絶頂から少しずつ精神を病んでいき、破綻するところもそっくり。

 私は映画版の『ヘルタースケルター』の沢尻エリカもめちゃ好きだしキャストもみんなよかったのに、オーバードーズしたりりこが見る不思議な幻覚シーンがなんか全然ダメダメでほとんどスキップしたような感じだったのが(あ、この映画の監督全然ダメじゃん。理解できなかったから飛ばしたんだな)って思って、そこだけがっかりだったので、『TAR』が『ヘルタースケルター』の映画版っていうことにならないかな(?)

 とまあそのぐらい『TAR』は『ヘルタースケルター』に似てるので、ラストシーンも『ヘルタースケルター』と同じく希望でしかないんですよね。  日本の芸能界と大衆に完全に忘れられようとも誰も知らない場所で冒険を続けていたりりこのように、アジアで再出発したリディアさんもヨーロッパで足の引っ張りあいやってる連中をよそに不敵な笑みを浮かべられるようになってるはずだと私は信じています。