date: “2024-03-03”
めちゃくちゃよかったので語る~
分岐含めたラストのネタバレあります
以下おりたたみ
20世紀初頭、日本統治時代の台湾を舞台に、富める者から奪い、貧しき者を養い、台北に潜む闇を暴いていきます。 『添丁の伝説』は、台湾の伝説的な英雄である廖 添丁(りょう てんてい)を題材にした横スクロールアクションゲームです。
Nintendo Storeより ![]()
アクションもストレスなくて爽快で文句なし!
個人的に推したいのが街のビジュの良さ
空の色がレトロでよき
道教の寺院らしい
プレイ前の印象としてはひたすらアクションバチボコするイメージだったけど、意外と街を走り回るパートの比重もあってよかった
あとなんかもう主人公の添丁(ティエンディン)さんのことがめちゃくちゃ好きになってしまった
ルパン三世(よく知らないけど)っぽい一幕
貧しい人々のために体を張って戦う王道の義賊で、今時っぽく内面にウラやひねりがあるわけでもなくただただいい人だった。
「金持ちになれたら添丁は何をするんだ?」と街の人に訊かれて、 「大きな家を建ててみんながタダで住めるようにする!」 と答えてしまうほどの私欲のなさと善性を兼ね備えた添丁さんなんですが……今時こんなヒーローヒーローした方って逆に新鮮じゃないですか?
童顔なのに筋肉がしっかりしてるのほんと好き
それなのに終盤敵方が「添丁は裏切って人々を殺害した」というデマを流すと人々は秒でてのひらを返し、そこらじゅうに添丁さんの指名手配ビラを貼りまくってのけ者にする。(めちゃくちゃ罵倒されながら街を駆けずり回ってたんですがスクショ撮ってなかった ブログやるならバシバシ撮ったほうがいいすね)
そしてそのままサブイベントを回収しきらずにラスボスを倒すと、添丁さんは デマを信じた街の人に撃たれて命を落とす という救いのないバッドエンドになります……。
いちおうその後イベントをきちんとこなしてから再度ラスボスを倒したところ、バッドだった部分はあらかた救われ、添丁さんもなんとか命拾いをするというグッドなエンドを迎えることができたが、個人的にはこのバッドエンドがグッサリ心に残る後味でとても好きだ。
調べたところ、史実の添丁さん自身が実際に友人に殺害されてしまい、その死をもって祭り上げられた悲劇の英雄のようなので、バッドエンドのほうが史実に寄せたゆえのえぐいリアルさがあるし、それを踏まえるとグッドエンドのほうはあえて悪く言うとクリアの達成感を演出するためのご都合感も否定できない。
wikiより 翻訳ページなのもあるけどマジで生前の記録ないんだろうなと思わせる簡潔さ
若くしてその人生を終えた「廖添丁という人物の物語」は終わっているが、その後に見る『もし彼が生きていたとしたら』というフィクションはこれからも続けることができるのだ。 そしてそのフィクションこそ、「英雄廖添丁の伝説」に他ならない。
プレイヤー自身も、彼の物語を傍観する側から彼の伝説を伝える側へと、いつのまにか立場を変えられているのだ。
その境を味わうことこそ100年前の台北の人々が廖添丁を讃えた思い、すなわち彼の伝説が生まれる瞬間を追体験し、また継承していくことになるのだろう。
ありがとう、そしてさようなら!!!