レクイエム2つ

date : 2023-08-12

 8/6になんとなくレクイエムを2種類聴いた。

 いずれも大学で合唱サークルにいた時に歌ったもので、どちらもたいへん好きだ。

 今までインターネットで身元特定を気にしてあまり語れなかったのもあるので、新たにブログをはじめた今、好きなところを書いてみたい。(サークルでは友達がいなかったので語れなかった)


以下おりたたみ

『Requiem』Mozart

おすすめリンク ここからKarl Böhmの演奏をダウンロードして聴きました

 レクイエムに対して失礼な感想かもしれないが、モツレク(合唱人はモーツァルトのレクイエムをこう呼ぶ)は歌っていてとても"楽しい"。  私はブラームスの『ドイツ・レクイエム』やヴェルディの『レクイエム』(これはDies iraeだけ歌ったんだと思う)も歌ったが、楽しいのはやはりモツレクだ。

 いちばん好きなのは『Domine Jesu』。これは気持ちいいテンポ感で、「Sed signifer sanctus michael~」というおいしいところをソロに持っていかれるところを差し引いても、フーガ調でメロディが各パートでくるくる回るのを楽しみながら歌うことができる。  『Kyrie』も同じくらい好きなんだけど、細かい音符が大変で息切れするので、歌い手視点では『Domine Jesu』に軍配が上がる。  『Lacrimosa』も高音が難しいので(私はソプラノ)、好きだけど、同様の理由で聴くとき微妙な表情になりがち。

 テレビや映画では『Dies irae』がとにかく有名なんだけども、『Domine Jesu』も同じぐらい流れてくれるといいのに。楽しいから。

ジュスマイヤーによる補完に対しては、別にいうほど悪くもないと個人的には思う。ただモーツァルトの作った部分とは決定的に"違う"というのはわかるので、批判する人はその部分が気になったんだと思う。  死者となったモーツァルトにはもはや一音もレクイエムに手を入れることはできなかったわけで、そういう意味ではレクイエムは『生者』のものなのだと、よく思う。

無伴奏混声合唱のために『廃墟から』より『第一章 絶え間なく流れてゆく』  作詞:原民喜 作曲:信長貴富

おすすめ演奏

 もちろん私がいた合唱団のものではありません。むちゃくちゃ上手です!

 8/6に聴く本命はむしろこっち!これも歌うのは大変なんだよね……特に中盤……どう大変なのかはぜひ聴いてほしい……。  題名にこそ"レクイエム"は無いものの、これはまごうことなきレクイエム。  歌詞には、原民喜の詩を何種類かミックスする中にチラチラと"Kyrie Eleison"が紛れているんです。

 前半と最後に現れる『一輪の花の幻』というフレーズがとても好きなのであらためて調べてみたけれど、原爆ドームの側の石碑に刻まれているらしい。  詩を読んだ第一印象から、これは原爆のキノコ雲を暗示しているんじゃないかなと感じている。そしてたぶん間違いではないと思う。